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「剣は、ひとをつなげる。」
 〜高津市民館多文化共生推進事業 ✕ (一社)魂刀流志伎会(立廻剣術)〜
 
   開催日時:2024年7月20日(土)
   会場:高津市民館大会議室
 

    「(一社)魂刀流志伎会」公式HP

 2024年現在、川崎市には約155万人の人が住んでいます。それではその中で、外国人の方がどれくらい住んでいるのか、皆さんは御存知でしょうか?川崎市の公表資料によると、2024年3月末日時点で、52,241人の方が住んでいるそうです。人口の比率にすると、約3.3%に該当します。いまの小学校や中学校だと、1クラスあたりの人数は30~35人くらいのことが多いので、平均すると、各教室に一人は外国人のお子さんがいる、という計算になります。
 
 皆さんの想像と比べて、どうでしょうか?おそらくですが、想像よりたくさんの外国人の方々が川崎市に住んでいる、と感じられた人の方が、多いのではないでしょうか。川崎市のすぐお隣にある羽田空港に行くと、実に多くの外国人の方々をみかけます。住んでいる人、旅行で来る人。多くの方の実感以上に、川崎市には多くの外国人の方々がいらっしゃるのではないかと思います。
 
 その一方で、海外と日本、双方の文化交流をする機会は、かなり限定的です。例えば中原区の元住吉には川崎市国際交流センターという施設があります。そういった施設に馴染のある方々は、様々な形で文化交流をする機会に恵まれています。しかし、すべての人がそういった環境に恵まれているわけでもありません。外国の文化に触れる。日本の文化を体験してもらう。どちらの機会も、これからの社会において、ほんとうに大切なことです。
 
 そのような社会的課題に対して、川崎市内にも様々な形で事業を行っている方々がいます。高津区内では、地域課題対応事業を策定しています。その中の地域コミュニティ活性化事業として『高津区多文化共生推進事業』が実施されています。川崎市の多文化共生社会推進指針に基づき、高津区に居住する外国人市民を含む区民が、相互理解を深め、地域に住むよき隣人としての関わりを体感し、多様性がもたらす地域の豊かさへの気づきとなる交流機会を提供しています。同時に、多文化共生に係る啓発事業も実施しています。
 
 2024年7月、その事業の一環として『外国人市民と共に楽しむ!立廻剣術体験』が開催されました。高津区や近隣に居住、通勤、通学をする外国人市民の方を中心に、関心のある市民やボランティアの方々が参加をしました。

 立廻剣術は、時代劇等で使われる「タテ」と呼ばれる剣戟技術や、祭事や神事等での演舞などを含めた複合的な日本民族文化芸能です。これまでは芸能活動をしている人や、特定分野の文化活動に関わる人のみが学ぶ技術として捉えられてきました。しかし、近年では音楽やスポーツと同じく、ひとつのジャンルとして認識されてきており、趣味として楽しむ人も年々増えています。また近年の日本文化ブームもあり、外国人の方からもたいへんに人気のあるジャンルとなっています。
 
 講師を務めるのは『一般社団法人 魂刀流志伎会(こんとうりゅうしきかい)』の皆さんです。魂刀流志伎会さんは、2008年から活動をしています。活動開始当初から、老若男女、国籍や障害の有無を問わず、様々な属性の方が参加されていて、その参加目的も様々です。少しカラダを動かしたい人、本気で芸能活動を目指している人。その人なりの目的をもって稽古に参加してもらうことを大切にしながら、16年に渡って活動をしてきました。現在、全国各地に活動拠点があり、北は宮城県から西は島根県まで、多くの道場生が稽古に励んでいます。活動当初から川崎市との縁は深く、会の本部も川崎市高津区にあります。
 
 これまでにも、外国人の方々との交流には注力をしてきました。国内では訪日・在住外国人の人向けの体験講座での講師を数多く務めてきました。また海外で開催される文化交流イベントに、日本代表として複数回参加しています。フランスや台湾、インドネシアなど様々な国や地域で、日本文化の発信をしてきました。
 
 今回の企画でも、これまでの経験が如何なく発揮されていました。会冒頭の講師陣による演舞、漢字をテーマにした日本文化の読み解き、そして実際に木刀を持っての剣術体験に甲冑を着付けての記念撮影など。参加者の皆さんが色々な体験ができるよう、様々な創意工夫を凝らした講座が進んでいきます。
 
 講座の最中、会場のあちこちに笑顔が溢れています。体験者だけでなく、そばで支援をしてくれているボランティアの方々や講師陣も含めて、皆さん、自然と笑顔になってしまいます。

    
    

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◯会場に来られたお客様からの感想
*これまで知らなかった日本文化のことが学べて、とても良かったです!
*他所では中々体験できないような、素晴らしい時間でした。
*いつもテレビを通じて観ていたことを、今日は自分で体験できた。ありがとうございます!
*(ご高齢の方から)この年齢になって、甲冑を着て写真が撮影できるなんて思わなかった!
*(日本人の方から)高津区にこんなに外国人の方が住んでいることを知れて良かったです。そしてその方々と、日本文化を通じて交流できたこともとても嬉しいです。あらためて、日本人として、もっと自国文化を勉強したいと思いました。 etc.
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 剣を通じて、様々な属性を乗り越えて、人と人がつながる。そんな素晴らしい時間となりました。