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「川崎市をスポーツで盛り上げるために」
 〜旭器機サービス株式会社 ✕ 川崎WSC の取り組みについて〜
 
    取材日時:2024年12月13日(金)
    会場:川崎市リハビリテーション福祉センター体育館
 


「旭器機サービス(株)」公式HP


  旭器機サービス株式会社は、1969年に創業された物流企業です。精密電子機器の運搬搬入据付業務や一時保管業務など、その高い専門性を活かして多くの企業からの信頼を得て、全国で事業を展開されています。経営理念として“感謝、和、責任”という三本柱を掲げ、関わられる企業や人、地域との調和を大切にされています。
 
 本社は世田谷区にあり、1996年に川崎市中原区に玉川事業所を開設しました。川崎市内に拠点を設けられてからもうすぐ30年。なにか川崎市の中で地域貢献ができないか、ということで以前から模索をしていました。そこで『川崎WSC』と出会われました。
 

 川崎WSCは、同じく川崎市中原区で活動をされている車椅子バスケットチームです。創部から約30年になる歴史あるチームです。幅広い年代層の選手が参加することと抜群のチームワークが特徴で、様々な大会で活躍をされています。近年、特に若い世代のメンバーが増えてきました。チームとしても上り調子で、現在はパラリンピック選手の輩出も視野に選手育成に励まれています。
 
 また、単なる競技団体としてだけでなく、地域貢献にも積極的です。車いすバスケットボールという競技について、一人でも多くの人に知ってもらい、親しんでもらえるよう、地域イベントや体験会を開催しています。スポーツで川崎市を盛り上げたい。その理想の実現に向けて、日々活動されています。
 
 そんな企業とスポーツチームが出会い、2024年6月、旭器機サービス株式会社は川崎WSCとスポンサー契約を締結しました。日々の練習会場の確保や道具の準備、遠征費用などスポーツチームの運営には資金が必要です。旭器機サービスとして、川崎WSCの活動を資金面から支えることで、ずっとやりたいと考えていた川崎市での地域貢献が実現できる。そのように考えられたそうです。
 
 記者も川崎WSCの練習を拝見しましたが、たいへん感動しました。流れるような美しい動き、選手同士の接触と衝突、壮絶な陣取り合戦、そして倒れた選手を助け合うフェアプレー精神。テレビ放映やウェブ動画で観たことはありましたが、実際に現地で観ると、その迫力は段違いでした。その日の練習は、翌日から開催される大会に向けての最終調整のため、かなり動きを抑えられていたとのこと。試合ではこの何倍も激しい動きをするとのことで、ぜひ試合も観戦してみたいと強く感じました。
 

旭器機サービスの高橋千波さんにお話をお伺いしました。
 

「長年考え続けていた地域貢献について、このような形で実現できたことが本当に嬉しいです。まず、実際にスポンサーとして関わるようになって、車いすバスケットボールという競技そのものへの関心が大きく上がりました。選手たちの美しさ、力強さ。そういう“出来ちゃう人たちのスゴさ”を、ぜひ試合会場で、生で観てもらいたい。どうしたらもっと多くの人に試合会場まで足を運んでもらえるか?常にその課題に向き合っています。
 
そしてもちろん、川崎WSCというチームのことも、もっと多くの人に知ってもらいたいと感じています。こんなにも地域に根付いて、地道に活動しているスポーツチームの活動と、そこで頑張っているメンバーのことを、もっと多くの人に観てもらい、親しみを感じて欲しい。スポンサーとしてだけでなく、ひとりの人間として、強くそう願っています。」
 
 残念ながら、車いすバスケットボールの知名度は、そこまで高いとは言い難い状況です。数多くの娯楽が存在する現代社会にあって、誰かの興味を引くことは、とても難しいことです。だからこそ旭器機サービスと川崎WSCは、決して諦めず、地域での活動を続けています。
 
高橋さんは以下のように話します。
 
「当社は決して大企業ではありません。しかし、中小企業だから地域貢献ができない、ということではないのではないでしょうか?出来うる限りの金額や時間で構わないので、まずは行動をしてみることが重要だと考えています。実際、今回のスポンサー契約を通じて、社内団結や社員のモチベーション向上など、数値にはなりにくいですが大きなメリットも感じています。

 今回のスポンサー契約は、未来への投資だと考えています。スポーツを通じて、当社と地域が結びつき、それが認知されていくこと。この「目に見えない資産」を育て上げることは、結果的に当社のこれから先の事業を見据えたときに、とても重要な意味を持ってくると感じています。
 
 現代の事業環境は複雑怪奇で、常に新しい潮流を取り入れていかなければ、生き残ることが難しいです。だからこそ、中小企業こそ地域に根付くための活動を行い、そのブランド力を高めていくことが必要なのではないでしょうか?
 
 ひとつでも多くの中小企業が、地域スポーツや文化活動に対して興味を持ち、支援するような流れになれば、と感じています。155万都市の川崎市でそういう会社が増えてきたとき、どれほどスゴイことが起こるのか、想像しただけでワクワクします!」
 
 まだ始まったばかりの両者の連携。これから長い時間をかけて、少しずつその輪が広がっていくことを、記者も強く願っています。